ウィルフレッドさんの夢
ルスさんの家族は、トウモロコシやサツマイモで自給自足していました。雨季を待ち、わずかな収穫を家族で分け合う日々でしたが、土地は痩せ、作物は思うように育ちませんでした。父親のウィルフレッドさんは、いつか生活を豊かにし、子どもたちのために家を建てることを夢見ていました。
そんなある日、ルスさんの村にFHがやってきました。FHのスタッフは、村の人々の生活を改善するために様々な支援を提供、ウィルフレッドさんはスタッフたちの熱意に感化され、積極的に協力するようになりました。
FHの支援で家族はレモン栽培の技術を学び、システムを導入することができました。最初は小さな実ばかりだったレモンが翌年には大きく実り、市場でも高く評価されました。収穫量も4倍に増え、家族は初めて十分な収入を得ることができたのです。
家族の笑顔
レモン収穫の日は家族みんなで歌いながら、黄色く実った実を一つ一つ丁寧に摘み取ります。ルスさんは、「こんなにたくさんのレモンが収穫できたのは、神様のおかげ」と、目を輝かせていました。
父親のウィルフレッドさんは、新しく建てた家で迎えた朝、窓から差し込む朝日を浴びながら、神様とFHのスタッフに心から感謝しました。
未来への希望
今ではルスさんの村には清潔な水が引かれ、子どもたちは学校に通っています。ウィルフレッドさんは村のリーダーとして、地域の発展に貢献しています。彼の夢は村全体を豊かにすることです。この家族の話は地域の人たちに希望を届けています。困難な状況でも諦めずに努力し、周りの助けを借りることで、夢を実現することができました。
〜新たな出発〜
FHボリビアとハンガーゼロはアサワニとリオカイネの地域で最も弱い立場にある人々に焦点を当て、貧困を撲滅するために12年にわたり協力をしてきました。2024年12月末で支援活動は終了しましたが、活動を通して育てられ訓練を受けてきたリーダーたちが、今後の変革の担い手となって地域の課題に向き合い、環境改善のために積極的に関わるよう人々を鼓舞し、意欲を高めていくことを期待します。何よりも子どもたちがよりよい環境の中で成長できることを願ってやみません。これまでの皆さまの温かいご支援を心から本当にありがとうございました。
2024年11月に延期となっていたクロージングセレモニーが、3月に開催されます。ハンガーゼロからも職員が出席します。詳しくは、後日報告させていただきます。
子どもたちを支える方法は2つ
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