サポートチャイルドの声
~マルタ キスペ ポマさんのお話~
親と子の間のコミュニケーションの重要性について教えられるお話です。
地域の学校の教師たちは、常に子どもたちを支えています。
またFHスタッフも地域の人々に仕えながら、全人的なサポートをしています。
ボリビアのサポートチャイルド、マルタさんは両親と姉と兄と一緒に住んでいます。
マルタさんは 3 番目の子どもで、兄は自宅から約10キロ離れた学校に通っています。
家は農家で、ジャガイモ、ソラマメ、オート麦、ジャガイモを生産しています。
冬はチューニョ (乾燥させたじゃがいも) を作り、家畜も飼育しています。
マルタさんは時間があると農作業をし、週末はアルバイトをして学費を稼いでいます。
家族の食料は収穫から得られますが、たまに余剰分を販売し、米、砂糖、麺類を購入することもあります。
ありがたいことに、家族と地域には水道システムがあるため、各家庭は水には困りません。
家は 3 部屋あり、寝室と食料庫、キッチンがあります。
日干しレンガと石で作られた中庭のパティオで家畜を囲っています。
しかし地域全体に下水道やトイレはありません。
地域の保護者や教師は、FH ボリビアに多大な信頼を寄せていて、学校の教師とマルタさんの親がFHボリビアのスタッフに問題を打ち明けてくれました。
その問題とは、マルタさんの素行が悪いということで、親がマルタさんを学校に通わせることを禁じているとのことでした。
事の発端は、マルタさんが学校の男子学生を好きになり、マルタさんの行動が父親に誤解を与え、怒らせてしまったのです。
この誤解が父と娘の間に亀裂を生じさせました。
母親も父親と同じように、マルタさんの行動を理解できませんでした。
両親はマルタさんを学校に通わせるのをやめることにしました。
マルタさんは成績優秀で、教師全員が学校に戻るように願っていました。
FHスタッフは、問題を解決するために男子学生に事情を聞きました。
話によれば、マルタさんの父親の車の中で、二人が話しをしているところを父親に見つかり、ひどく叱られたようです。
マルタさんが学校に行けなくなったことに対して、男子学生も申し訳なく思っていました。
FHスタッフは、恋に落ちることは悪いことではないが、誠実な人になることや、両親を尊敬し助ける努力をすること、将来のために勉強に専念をすることが大切だと語り、彼を励ましました。
FHスタッフはマルタさんにも会いに行きました。
彼女は、目に涙を浮かべて「私は勉強したいの。父は私が勉強することを望んでいないの。なぜなら、私が彼と話しているのを2回も見たから。私はただ話しているだけだった。今はもうボーイフレンドでもなんでもないのに」とスタッフに言いました。
スタッフは、「あなたは勉強に励み、素晴らしい職業に就く目的があるでしょう。あなたのお父さんはあなたを叱ったけど、なぜか分かりますか? お父さんはあなたが傷ついてほしくないと思っているから。私はあなたの両親に話をするけど、あなた自身も両親に再び信頼してもらわなければなりません。将来の幸せのために、聖書にあるように、勉強して両親に従い、両親を敬いなさい」と告げました。
FHスタッフの助けがあって、マルタさんは今、勉強を続けることができています。
優秀な成績を収めています。
また家族の農業活動を支え、週末には地元のレストランでアルバイトをして収入を得ています。
両親は子どもたちを誇りに思い、子どもたちも両親を信頼しています。
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