2024年9月に支援が終了した、カンボジア・スバイルー地域の最終報告です。
地域の抱えていた問題は、一年中十分かつ多様で栄養価のある食料を生産することができなかったことや、入手することが困難なことでした。
十分な食料がなかったことで、家族は不安を抱えていました。
農業活動に参加した地域住人には、農業推進ボランティアとして数多くの研修の機会がありました。
そこで多くの農業技術を学び、特に有機野菜を使用した野菜栽培、作物栽培、養鶏や水産養殖 (魚とカエル) などの価値と重要性についての理解を深めました。
これによって、家族が必要なタンパク質や栄養食品を摂取できるようになりました。
また、農家が改善された作物栽培を取り入れたことで、食糧安全保障の向上につながりました。
この活動に参加した主要なリーダーである農家のシエン・サムさん(63歳)の言葉です。
「FHがまだ私の地域に来ていなかったころは、近所の人たちと同じように伝統的な方法で野菜を植えていました。FHの活動に参加するようになって、鶏やアヒル、カエルを育てる新しい技術を学び始め、餌の与え方や世話の仕方などを教わりました。さらに、有機肥料や自然農薬を使った野菜栽培、キノコ栽培などの農業技術も学びました。私はこれらの新しい技術を用いて実践し、FHから、地域の他の農家が学べるモデル農家だと言われました。この新しい技術を他の人たちにも教えてあげられるからです。今では家族の生活環境は以前より良くなり、家族を十分に養うためのお金もあります。子どもの教育も支援できるようになりましたし、食べられる野菜があるので子どもたちも健康です。それだけでなく、余った野菜は市場に売って、近所の人たちにも分けています。」
現在、地域では、有機肥料、列植え、最小限の耕起技術を含むこれらの方法を一貫して実施しています。
グループでの貯蓄活動も、大きな活動の柱として行われてきました。
地域に設立された貯蓄グループは、特に低所得世帯の間で、地域における農業と小規模ビジネスの設立の原動力であり続けました。
現在、15の貯蓄グループが作られ、224世帯の295人(214人は女性)によって総額117,631ドルを貯蓄しています。
ローンの利子は、共同管理および利益の原則に基づいて貯蓄グループに還元されます。
2024年3月の四半期貯蓄グループからの報告によると、グループは利子から合計3,171ドルの収入を得ています。
さらに、 15の貯蓄グループのうち8つは、それぞれの貯蓄グループを完全に管理および主導する能力があります。
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