変わるものと 変わらないもの
私が2023年3月14日にボリビアに戻るとすぐに、高地担当スタッフから「サユリ、ビラビラ村のオクタビアちゃんが、学校をやめようとしている」と相談がありました。
オクタビアちゃんは高校2年生で小学4年と1年生の弟がいます。彼女の村は山の上で現在5、6世帯しかなく、分校の小学校は生徒数が10人を切って数年前に廃校になり、姉弟は毎日山から下りてアサワニセンター校に通学しています。
彼女の家には、数年前に市役所が設置した小さなソーラーパネルとバッテリーで発電した電灯が1個あります。その明かりで宿題をしていたのですが、去年バッテリーが故障しそれが使えなくなってろうそくになりました。
彼女はろうそくの明かりだけでは宿題をすることが困難になり、気落ちして学校をやめると校長先生に言いに行ったそうです。「心配した校長先生から3月10日付で"この家庭はとても貧しく、バッテリーを買う余裕など全くない。どうかFH(注)で支援してほしい"という要望書が出されたが、事務所にはその資金がなく思案していたところだ」と担当スタッフ。
支援金でバッテリーを購入
私はこれを聞いた時、神様が今この子の家族を支援するようにと、私を丁度この時期にボリビアへ戻して下さったのだと思いました。そして小西支援金の一部を用いてバッテリーを購入させて頂き、4月5日に他のスタッフと一緒に事務所の4輪駆動車でアサワニ入りしました。
子どもたちは学校から山の上まで道なき道をものすごい速さで登っていくため1時間ほどで着くそうです。しかし私たちは学校の許可を得て早退したオクタビアちゃんの道案内の元、車で行けるところまで行き、そこからゆっくりと山の斜面をバッテリーを運びながら登っていきました。バッテリーはとても重かったのですが、男性スタッフ2人が運んで下さったのでとても助かりました。数年前と比べて車やバイクで行ける道が延長されたため、私たちは2時間半程の登山ですみました。高地で息切れしつつも、なんとか休み休み登りきることができました。
そして泥レンガとわらぶき屋根の1部屋に家族5人が住むオクタビアちゃんの自宅に着くと、工具も無い中、スタッフが手作業の電気工事(?)をして、修理は完了。電気は回復しました!私たちは彼女を励まし、このご一家の祝福を祈りました。
オクタビアちゃんに笑顔が戻って、その後子どもたちは頑張って勉強をしていると聞き、とても嬉しく思っています。彼らが変わらず笑顔でいてほしい。そして、これからも将来の夢に向かって歩んでいってほしいと心から願いました。
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