FH(国際飢餓対策機構)スタッフの訓練を受けた地元スタッフは、その地域に形成された「カスケードグループボランティア」に学んだことを伝え、訓練していきます。カスケードグループボランティアは、積極的で地域から信頼され、模範となるような人々によって構成されています。彼らが学んだことを自分の村で実践しながら、周りの人々に伝えていくことで、地域全体が多くの情報や知識を共有することができるようになります。
FHスタッフは数人の地元スタッフを訓練しますが、その地元スタッフたちによってカスケードグループのボランティア数十人が訓練を受け、その数十人によって地域に住む多くの人々に大切なメッセージが伝えられます。このようにして数百人に及ぶ人々に活動の大切さが滝を下る水のように共有され増え広がります。
カンボジアのバン・ミリアに住む一人のカスケードグループボランティアのお母さんは、保健衛生を推進する働きをしています。以前は、家の周りにゴミを放置していて、子どもたちが下痢になったりするような生活環境でした。
FHの活動に参加することを決めた彼女は、教えられたことを忠実に実行して子どもたちの健康状態がよくなったことを体験しました。家の周りにゴミ箱を設置し、清潔さを保つことの大切さや、健康に関する知識を近隣に分かち合っています。
彼女の取り組みにより、隣の家族、また道を隔てた家族もゴミ箱を設置するようになりました。彼女はさらにゴミを分別し、リサイクルするようにもなり、リサイクルできるものを回収業者に買い取ってもらっていくらかの収入も得ています。
「理解を示さない家族もいますが、私自身が地域の良いモデルとなることが大切です」と自信をもって語ってくれた彼女の姿がとても美しく見えました。
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