ルワンダのサルヘシ集落で暮らすドルカス イギホゾさんの家族が、
チャイルドサポーターの支援を受けてどのように変わってきたのか、
ドルカスさんの母親ペトロニーレさんにお話を聞きました。
FHが介入する前の家族の問題
FHの支援を受ける前は、食事は1日1回で子どもたちの栄養が不足していました。50平米の土地で、豆、トマトやナスを栽培していましたが、肥料が手に入れられず、どれもわずかしか収穫できませんでした。肥料の元となるヤギや鶏、豚などの家畜を飼っていなかったので、かご一杯の肥料を2000FRW(266円)で購入するのは大変でした。家族4人分の健康保険も払うことができませんでした。
作物の質が良くなって収入が向上
FHから豚1頭の支援を受けてから、少しずつ生活が改善され始めました。豚の排せつ物から肥料を得ることができるようになり、それをバナナ(マトケ)など、さまざまな作物の栽培に活用しました。バナナの房の重さは、肥料を導入する前は8㎏程度でしたが、40kgになり、質の良いバナナが収穫できるようになりました。それに伴い収入が向上しました。
45kgのバナナ1房は1万8千FRW(2,400円)で、母親は1ヵ月に少なくとも5房のバナナを収穫して9万FRW(1万2千円)を得ることができるようになりました。その収入を元に牛も購入できました。
また、肥料のおかげで150㎏の豆と29㎏のナスを生産できました。ナスは20kgで1万FRW(1,330円)になりました。豆の一部は種用に取り置きし、50㎏を4万FRW(約5,300円)で売りました。
この収入を使って、生活必需品と家族の医療保険、そして安心のための蓄えなど、お金に関するすべての問題が解決できそうです。
支給された豚は再び4匹の子豚を産み、そのうち2匹を売却して子どもの学費、制服、靴、さらには食用油、塩、石鹸などの生活必需品と貯蓄に充てたいと考えています。
ドルカスのお母さんは「支援が全くない時は、暮らしを支える収入源がありませんでした。豚を飼うことで食べ物が手に入り、子どもたちとの暮らしをまかなうことができるとは、教えてもらうまで知りませんでした。これからも豚の飼育を続けて、いろいろな物の生産をさらに増やしたいです」と言っています。
子どもたちが学校に行くことができ、薬やその他の生活に必要な要件が満たされてきているので、母親も家族も将来に希望を持っています。
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