2013年、チャイルドサポーターがフィリピンのビコール地区スラとマトノグの2地域における支援活動を開始してからはや10年が経過しました。
チャイルドサポーターはこれまで、一人でも多くの子どもたちが学校に通い、栄養あるものを食べ、自分の将来に希望を持てるようにと支援を続けてきました。中でも、「自分にはできない」「貧しいから仕方がない」という負の価値観を変えることに最も力を注ぎました。これまで多くのサポーターさんに支えられたことを心から感謝します。
赤ちゃんが立派な青年になるように、この10年間でコミュニティは以前とは比べることが出来ないほど成長しました。地区に暮らす人々に芽生えた新たな価値観は、貧困のスパイラル(連鎖)を断ち切り、次の世代の希望と成長への意欲につながっていくことが期待されます。
そんなスラとマトノグも2年後の2025年5月末には、チャイルドサポーターの手を完全に離れて「卒業」を迎えます。
卒業を迎えることはコミュニティにとって大きな喜びです。しかし、それを成し遂げるためには、もう少しの期間サポーターが必要です!ぜひ最後まで応援をお願いします。
~サポートチャイルドの声~
「家族のために夢を実現させる」
デニス・パバベロくん
デニスは、マトノグのサポートチャイルドでした。小学校を卒業した後、貧困と両親の離婚が原因で、彼は7年生に進級することができませんでした。しかし、彼は学びへの意欲と熱意をもち、働く学生たちのためのOpen High School Progrmに参加しました。これは毎週土曜日に学校に行き、普通校に通う学生たちと同じ教科を学ぶプログラムです。
デニスは土曜日に勉強をし、月曜日から金曜日までは売店や建築現場で仕事をしています。離婚した父親は養育費を一切支援しないのでデニスともう1人の兄弟が家族を支えています。デニスには6人の兄弟がいますが、貧困のために誰も大学に行くことができませんでした。そのことをデニスはとても悲しんでいます。彼はいつの日か家族一人一人の人生が変えられることを固く信じています。この希望が彼の学ぶ意欲を突き動かしています。
デニスはFHがOpen High School Programで勉強をサポートしてくれたことを感謝しています。そして仕事との両立で辛い時はサポーターさんからの手紙が何よりも励みになったと話してくれました。
「今は毎日が大変でも、いつの日かぼくは警察官になる夢を実現させる。そうすれば家族を貧しさから解放してあげられるから」。
スラ&マトノグ短期チャイルドサポーター募集中(最終のご案内)
チャイルドサポーター事務局では、スラ・マトノグの卒業まで残りあと2年半となる中で、まだサポーターさんのいないチャイルドを応援するために「短期チャイルドサポーター」さんを募集します!
ご支援していただく期間は、1~2年半です。
*チャイルドサポーターに興味はあっても支援を続けていける自信がない、という方にも始めていただきやすい期間です。
子どもと個人的なつながりを持つことを通して、支援を待っているチャイルドに愛と希望と喜びを届けてくださいませんか。
チャイルドの住んでいる場所:ビコール地区 スラ、マトノグ
チャイルドの対象年齢:5~14歳
サポーターを待っているチャイルド:23名
■お申し込みはホームページ又は電話にて
子どもたちを支える方法は2つ
特定の子どもとつながって成長を見守りたい!
そんな方は「子どもを支援する」
子どもを取り巻く環境の改善を応援したい!
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