15歳のジメナさんは両親と弟2人とアサワニに住んでいます。両親はインゲン豆、オート麦、エンドウ豆を生産して収入を得ています。またFH ボリビアが支援した温室栽培で野菜を育て、羊や豚、鶏などの家畜も飼育しています。食料は収穫した農作物でまかない、砂糖や米などは、余った農作物を売ってコンフィタルの市場で手に入れます。羊の肉を売って他の食料を買うこともあります。
学校に戻るためのサポートを続けたFH
● FH が介入する前の家族の問題
ジメナさんは6 月の冬休みまでは学校で普通に勉強していました。しかし父親や学校の先生の話では、その後、1 ヵ月間授業に出ませんでした。弟は学校に行き続けたそうです。
●FH はどのようなサポートをしたか
この地区の担当スタッフのエドワルドとフアン・カルロスがそのことを知り、心配してコチャバンバ地域ディレクターと日本のアドバイザースタッフの小西小百合と一緒に家庭訪問をしました。スタッフたちは、「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない(箴言22:6)」などの聖書の言葉を用いて家族に教育の大切さ、人格形成について、また将来のビジョンを持つことの重要性を話し、ジメナさんが勉強を続けることができるように家族を励ましました。
FH のスタッフは、学校に行かなくなった理由を探るためにジメナさんにアンケートに答えてもらいました。そして、ジメナさんが何度か母親の病気について述べていることから、母親を心配していることを突き止めました。「母は時々病気になるけれど、羊の世話や家事を手伝ってあげる人が誰もいません。そのことが心配で私は授業に出られませんでした。また、不足している物もありますが、父や母には心配をかけたくありません。むしろ、私は両親の助けになりたいのです」と語ってくれました。
話し合いと祈りの後、ジメナさんは学校に戻ることを決意しました。両親も大喜びでした。8 月15 日、ジメナさんは再び学校の授業に出席しました。FH のスタッフは、ジメナさんの通う学校の校長先生に会い、ジメナさんのためにサポートを依頼しました。
●家族はどのように変わったか
両親は、娘のジメナさんが学校に再び通えるようになったことをとても喜んでいます。最も印象的だったのは、学校の校長が言った言葉です。「どうやったんですか。どのよいうにしてジメナさんを学校に戻したのですか。もう1人、授業に出ていない子どもがいるのですが、その子の名前をお知らせしてもいいですか」。スタッフは常にみんなを助ける用意をしています。ジメナさんが再び学校に行き始め、FH スタッフもとても大きな励ましと喜びを感じました。
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