ぼくは、レビオ ハスダといいます。バングラデシュのジリム集落に両親、姉、祖父母と一緒に村に住んでいます。お父さんだけが家族の稼ぎ手です。お父さんは借りた土地で米を栽培しながら、NGOから借りたローンで自動車を購入し、車の運転手もしています。お父さんの収入で、ぼくと姉の教育費、また家計が支えられています。市場が遠いので、新鮮な野菜が手に入らないことが多いです。村に来る野菜売りは、あまり新鮮でない上、値段が高いので、すべての種類の食べ物を食べることはできません。村には貯水槽が25世帯で1つしかないため、約150人がそこからきれいな飲み水を得ています。それでも足りないので、多くの人は村の池で水浴びをしたり、洗濯をしたり、食器を洗ったりしています。ぼくのお母さんは池にはあまり行かずに家に水を運んで家事を全てやっています。
今までの生活:
ぼくは家に帰ってからきちんと手を洗わずに食事をしていました。それが理由でよく腹痛を起こしていました。お母さんが家にいないときは、汚れた手で食事をしていました。ぼくのお爺ちゃんもお祖母ちゃんも同じ理由で体調を崩しました。ぼくの家には水があまりなかったので、きちんと手を洗っていませんでした。ぼくの村は、ほとんどすべての親が日雇い労働者です。子どもたちに食事を与えた後、仕事に行き、日没後に戻ります。そのため最年長の子どもが赤ん坊や牛、ヤギ、アヒル、鶏などの世話をします。子どもたちだけでいることが多いため、一日中泥や埃にまみれて遊んでいます。お風呂にも入らず、食事もきちん取りません。池で水浴びをするときも石鹸を使わないため、水を媒介とする病気に伝染することが多かったです。
手洗いについて学んでから
この地域にある小学校には、ぼくの村と周辺の村の子どもたちが通っています。2021年から、FHバングラデシュはこの地域で活動を開始し、村の学校に手洗い場を設置してくれました。学校の先生も手洗いの大切さを教えています。またFHスタッフが手洗いや体を清潔に保つことについてあらゆる場面で話をしています。そのため生徒たちは学校に来るとすぐに石鹸で手を洗うようになりました。ぼくはその様子を見て、学校から帰るとお母さんにすべてを話し、手洗いの手配をしてくれるように頼みました。お母さんも活動の集会の中でその話を聞き、庭に石鹸と水を置くようにしました。それ以来、家族はみんな帰宅するとすぐに石鹸で手を洗うようになりました。このことがコロナだけでなく、他の病気の予防にもつながっています。
家族はどのように変わったか
ぼくの家族は、以前よりずっとよい生活を送るようになりました。今では、きちんと石鹸で手を洗う習慣ができました。そのため、病気になることも少なくなりました。家庭はより安らぐ場となり、お金の節約にもなっています。FHと学校が共同し、手洗いを習慣化するよう子どもたちに働きかけているからです。
(お姉ちゃんとぼくが手洗いをしているところ)
レビオ君からの感謝のメッセージ:
「サポートチャイルドであることに幸せを感じています。FHのすべてのプログラム、特にサポートチャイルドのために用意された活動に喜んで参加しています!」
子どもたちを支える方法は2つ
特定の子どもとつながって成長を見守りたい!
そんな方は「子どもを支援する」
子どもを取り巻く環境の改善を応援したい!
そんな方は「活動を支援する」