ロバートくんは、フィリピンのマトノグに住んでいます。バリカ家の2番目の子どもとして生まれ、お父さんは農業に従事し、お母さんは地域の保健推進員と貯蓄グループのメンバーとして活動をしています。また夫妻は小さなレンガの事業を営んでいます。夫妻は、子どもたちが新型コロナの流行によって、新しい日常や学習環境に適応することが困難であったことを明かしました。親による指導が必要な厳しい状況でした。父親は、子ども達が取り組んでいる難しい教科のモジュール学習に苦労していました。また、経済的な面でも負担が大きくなっていました。家族の生計を支えるため、親たちは仕事に注力し、子どもたちの教育を見ることは困難だったと言われていました。FHフィリピンの読書補習プログラムは、勉強、特に識字や読解で苦労しているロバートくんのような子どもたちにとって大きな助けとなりました。ロバートくんと弟は、マトノグでこのプログラムの恩恵を受けました。
母親はこう語っています。「読解力補習プログラムのおかげで、うちの子どもたちは読み書きの点で特に助けられています。他の子どもたちとも交流できるので助かっています。以前とは違い、読み書きなどの勉強に興味を持つようになりました。そして読む力がついてきました。ロバートは頻繁に読み書きをし、弟はきちんとした字を書くといつも、とても満足そうにしています。また、身体的な活動も活発になっています。体格も良くなり、責任感も強くなりました。うちの子どもたちがいつも学校に行くのを楽しみにし、授業に参加し、クラスメートや先生と一緒に学び、時間を過ごしているのを見て、私たちはとても嬉しく、感謝しています。」
ロバートくんと弟を担当した学習指導員は、二人の進歩に気づいたと話します。ロバートくんに関しては「最初のリーディング評価で、ロバートはアルファベットの文字がわからず、簡単な単語も読めませんでした。そのため、アルファベットに親しむことから学習を始め、音を出す練習をし、2つの文字を組み合わせる学習へと進めました。現在、彼はよく頑張っています。この2ヶ月間のリーディングの結果は良好で、ロバートは進歩しています。3~4文字が組み合わさった簡単な単語を読むこともできるようになりました。今では、簡単な単語、フレーズ、文章を読むことができるようになりました。宿題をすることでロバートは、家でもリーディングの練習ができています。短編小説を読み始めました。以前より新しい学びに関心を持つようになり、社交的になりました。彼はより積極的、意欲的に新しいことを学ぼうと目を輝かせています。読んでいてわからないことがあれば、質問さえするようになりました」と話しました。ロバートくんは家の手伝いも一生懸命によくやっています。将来は看護師になるのが夢です。
母親は「本当にありがたいです。子どもたちは朝早くから、学校に行って新しいことが学べる、とわくわくしています。私たち夫婦は、勉強の大切さを説いてくれるFHのスタッフがいることに感謝するばかりです。また、子どもの教育や学習における親の役割の大切さを実感しました。家族は困難に直面しても、特に新型コロナによる困難に遭っても、いつも主なる神に感謝しています。「私たちはとても恵まれています。パンデミックという不安と恐怖があっても、神の恵みで私たちは家族として強くなり、希望に満ちています」と語ってくれました。
子どもたちを支える方法は2つ
特定の子どもとつながって成長を見守りたい!
そんな方は「子どもを支援する」
子どもを取り巻く環境の改善を応援したい!
そんな方は「活動を支援する」