困難とひたむきに向き合うオムさん
自分と子どもの将来に希望を持っています
オムさん(40)は、5歳から16歳の5人の子どもを一人で育てています。彼女は5年前に形成された村の貯蓄グループのメンバーになり、農業や食料品の販売、鶏やアヒルなどを飼育しています。オムさんに聞きました。
FHが来る前の状況
FHカンボジアが私の地域に来て活動を始める前は、子どもたちには十分な食べ物がなく、よく病気になりました。年に7〜8ヵ月はお米が不足していました。私は田んぼで作物を育て、小動物も飼って私一人で家族を養い、休む暇もなく働いていましたが、十分ではありませんでした。
私は2人の息子を抱えた状態で結婚し、3人目の息子の妊娠中に夫が家を出ていきました。次に結婚した当時、3男は7歳でその後、娘も与えられましたが、5男の妊娠中に、その夫にも捨てられました。私は長男と次男を退学させて弟や妹の面倒を見させ、家計を支えるために働いてもらったりもしていました。彼らは本当は学校を辞めたくなかったと思います。
FHのサポートは
2016年にFHのスタッフと村のリーダーたちが貯蓄グループのメンバーを募集していることを知り、活動に参加して保健衛生、家畜の飼育や家庭菜園などについての訓練を受けました。
変化した生活
貯蓄グループで貯蓄の方法を覚え、食料品を売る小さなビジネスを始めました。そのビジネスは成功して1日に30万〜38万リエル(75〜95米ドル)を得ることができました。貯めたお金で木材や材料を購入して、2023年には幅6m、長さ10mの家を建てることにしています。今日までに6000万リエル(15000米ドル)の貯金ができました。収入は子どもの勉強をサポートしたりするために預金しています。衛生管理や綺麗な水を飲む事などを学んで実践した結果、私の家族、特に子どもたちは健康になりました。
地域の変化
FHが私の地域で活動し始めてから、ほとんどの家庭が衛生管理をし、水を濾過して飲むようになり、地域が一つにまとまりました。また家庭にトイレがあり、動物を飼ったり、生産性の高い作物を作ったりする技術を身につけることができました。また貯蓄グループと貸付のおかげで、お金を貯めることができるようになりました。
FHのスタッフが家庭を訪問して私たちを励ましてくれたことやサポーターさんに感謝しています。コロナ禍の間、鶏肉、貯水タンク、食料品(米、醤油、魚の缶詰、油など)を提供してくれたことにも感謝しています。
私は自分と子どもたちの将来に希望を持っています。子どもたちを学校に通わせ、必要なものを全て提供できるように頑張ります。将来もっと困難なことに直面してもあきらめません。
子どもたちを支える方法は2つ
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