~ エヴァンゲリータの場合 ~
2013年、台風ハイヤンがフィリピンを襲ったとき、エヴァンゲリータ・ボソさんの家族に残されたものは何ひとつありませんでした。故郷に戻った後、彼女と夫はトイレのない小さな家を建てることができました。エヴァンゲリータさんはトイレの重要性を知っていましたが、彼らの収入は食費さえ賄いきれていませんでした。幸運なことに、ある家族がトイレを使わせてくださいました。しかしトイレに行くためにその家族のドアをノックする度に、排便の必要性を伝えることを恥ずかしく感じました。FHフィリピンの助けを借りて、エヴァンゲリータさんとその家族は、トイレの建設に必要な資材を手に入れました。トイレはエヴァンゲリータさんと彼女の家族に尊厳が与えました。
~ ニロの場合 ~
44歳のニロ・ジュビックにとって、トイレは自由を意味していました。
ニロ・ジュビックさん(44歳)には3人の子どもがいて、食費と学校の授業料を支払うことさえも困難でした。台風ハイヤンが2013年にこの沿岸地域を壊滅したとき、生活はさらに厳しくなりました。ニロさんにとって、コミュニティの最悪の健康問題の1つは、不十分な衛生状態でした。彼らの家には水が配管されていましたが、蛇口からは汚れで曇った黄色の液体が流れ出てきていました。家族にはトイレがありませんでした。近くの畑のトイレに行くか、近所の防波堤の外に行くしかありませんでした。「野外で排便するのは本当に恥ずかしいことですが、他に選択肢はありませんでした」とニロさんは言います。「いくら自分でトイレを作りたいと思っても、設置する費用がありませんでした。」FEMSA財団が支援するFHフィリピンのプログラムを通して、ニロさんを含む10家族が共有できる共同トイレを建てることができました。トイレを使えるようになり、ニロさんと彼の家族に安全、健康、尊厳が取り戻されました。
私たちは適切な衛生施設を持つためにトイレを作るために必要な資材を家族に提供することに取り組んでいます。野外トイレは、人々の水システムを人の排泄物から守り、水がきれいに保たれ、子どもたちはトイレで用を足すときも安全に守られ、また家族の健康を保証するのです。
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