国際飢餓対策機構(FH)は2012年からバングラデシュのマチュパラ地区に関わり、2016年夏現在1,245世帯、4,825人が様々な活動に参加しています。今は37の貯蓄グループができ、メンバーは721人になりました。メンバーは週に一度10~20タカ(15~30円)を持ち寄って、グループ共通の資産である貯蓄額を増やしていきます。このグループではFHのスタッフから保健衛生や子どもの教育、人権や女性に関する法律、そして聖書にもとづく価値観なども学びます。
またこの地域には支援に登録されている300名の子どもたちがいて、そのうち約100名がサポーターとの出会いを待っています。支援活動に参加中のサフィン・モンドル君の様子を報告します。
[ 家族の暮らし ]
サフィン君の父親のバドシャさんは、この地域のほとんどの人と同じように、借地で小麦、米、たまねぎを育てています。さらに他人の畑でも日雇いで仕事をして一家を支えています。母親のハジラさんは働いていません。
家はブリキと木、ブロック、セメント、砂で作られ、9×4mほどの大きさの部屋が二つあります。牛小屋やバナナの葉で覆った台所もあり、庭にトイレも作っています。飲み水は共同井戸から運びます。
[ 家計 ]
バドシャさんが育てた野菜を市場で売り、そのお金で米や食材を買って食べていますが、父親の働きだけでは全ての必要を満たすことができず、家族は常に貧困と闘っています。学校で必要な教科書や制服を買えないことがしばしばで、サフィン君は学校に行けなくなっていました。
[ FHの活動 ]
スタッフはサフィン君の母親ハジラさんを貯蓄グループに誘いました。ハジラさんは貯蓄グループからお金を借りて、夫の農業のために借地をすることができました。
毎日学校で勉学に励む
支援を受け始めたサフィン君は毎日学校に行っています。FHスタッフがサフィン君の勉強を手伝ったり子どもクラブに誘ったりしたので、サフィン君はそこで絵や工作を楽しんでいます。また衛生知識や子どもの権利、規律そして価値観についても学んでいます。
スタッフは家庭訪問をして子どもたちと定期的に会い、健康状態や通学状況を把握するように努めています。また子どもたちはクリスマス会、健康診断、世界里親会の日のお祝いに参加し、さまざまなプレゼントを受け取っています。
子どもたちを支える方法は2つ
特定の子どもとつながって成長を見守りたい!
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子どもを取り巻く環境の改善を応援したい!
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